2025-05-24 雨宿り 詩 「雨宿り」 ねえ、この雨が止むまでは同じ軒下に居させてよ前にも後ろにも進めないなら無駄話をして過ごそうよ 雨に滲んで見えない明日も水たまりに沈んだ足跡も無理に手を伸ばしてみても冷たい雨がかかるだけなら ねえ、この雨が止んだならきっと澄んだ世界が広がるこの軒下からどこへでも行ける夢語りをして過ごそうよ
2025-02-06 かさなる 詩 「かさなる」 簡単に割り切れないほど大切なんだと思い知る積み重なって剥がれない重みがきっと愛おしい 忘れるなんてできないまま希望を縫い合わせた明日を立ち尽くしてただ願うだけ繋ぎ留めてる約束を
2025-01-25 WHITE 詩 「WHITE」 髪の長さを揃えたら同じ衣服を纏ったらフリルとリボンで武装してきっとあなたに成り代わる 眼鏡まで入れ替えたなら視力なんて合わないから未来にだけピント合わせてきっとあなたを救い出す
2024-04-29 過糖ミルクティ 詩 「過糖ミルクティ」 甘い言葉を溶かして溶かして今の自分を甘やかす 理屈と本音をかき混ぜかき混ぜくだらない枷を飲み干して 生温い夢に沈んで沈んで心地良さだけを味わって 愛しい理想を浮かべて浮かべて欲深い明日を満たしたい
2024-03-10 余韻 詩 「余韻」 レースで縁取る日記帳昨日の私を彩って色鉛筆のグラデーション曖昧な愛を慰めて 夢うつつの中思い出を手の平でまた再生してカメラで切り取る外側を思い出すこともなくなって 言葉に託した連想を並べ替えては見失なう確かな温度だけ信じた私の心に響くもの
2024-02-05 空転 詩 「空転」 晴れの日を待ちわびる砂時計が落ちるまで夕刻の哀愁に寄り掛かって息を吐く 水たまりを撫でる風窓の外の情景詩波紋ひとつ揺らすたびチョコレートが溶けてゆく 読みかけの本を閉じて机に放り出したきり溢れかけた停滞を今はまだ引き延ばして 明日の音色浮かべたら光の色移ろいで独りのメリーゴーランドきらきらと繰り返す