2024-02-05 空転 詩 「空転」 晴れの日を待ちわびる砂時計が落ちるまで夕刻の哀愁に寄り掛かって息を吐く 水たまりを撫でる風窓の外の情景詩波紋ひとつ揺らすたびチョコレートが溶けてゆく 読みかけの本を閉じて机に放り出したきり溢れかけた停滞を今はまだ引き延ばして 明日の音色浮かべたら光の色移ろいで独りのメリーゴーランドきらきらと繰り返す