2021-01-01から1年間の記事一覧

木漏れ日の囁き

「木漏れ日の囁き」光を、時に雫を溢して木漏れ日の囁きを聞く寡黙な君を教えて欲しい木陰から覗き込むように冷たい風に凍えても柔らかな陽に微睡んでも時計の針を回し終えても僕はずっとここに居るから眩い未来を空想したら懐かしい夢を浮かべたらその手を…

おやすみ3秒

「おやすみ3秒」君がきちんと寝支度をしておやすみなさいと元気に言っておやすみ3秒 夢の世界へ僕だけ夜に残されたまま明日の予定ばかり気にして今日を片付けられないままで眠る場所すら見つけられずに夜を迎えてしまったせいでやがて同じ夢を見れるかな眠れ…

余地

「余地」「いつか」も「どうせ」も空回りして僕の心は追い立てられて溢れそうな心の水面にやけに波紋が響くのは強く抱きしめてしまうなら小さなものしか守れないたくさんのことを願うほど流れ星には間に合わない時間も想いも目に見えない言葉は心に追いつか…

レイニー・ラブレター

「レイニー・ラブレター」突然の雨は洪水のように流れ込む愛も悲しみもそれぞれ色も手触りも違う目が眩むような熱量で傘をかざして受け止めた言葉誰かの心も響かせたなら共鳴するほど乱れてゆく音不協和音が波紋を広げて大好きが溢れ出した雨模様大好きがこ…

万華鏡

「万華鏡」夜を何度越えてみても変わらない明日に辿り着くそこに在ったはずの光を見つけたくて言葉の欠片に万華鏡をかざす繰り返す言葉の奥にある愛はきっといつまでも温かいから「いつか」の未来に出会う時まで信じた道へと歩きたい

行き止まり

「行き止まり」悲しみを前借りして泣くよりも遠い未来を歌えたらいいのに不器用な僕の視界には目の前の壁ばかり見えてる立ちこめる雲を遥か越えれば青空はいつもそこにあるのに心ばかりの懐中電灯どうかあなたの明日を照らして

独り言オーケストラ

「独り言オーケストラ」世界は途方もなく大きくて自分すら変われないままなのにこんなちっぽけな僕が夕焼けに染まる空の色にあっけなく救われたりするんだどんな綺麗事なんかよりただ寄り添ってくれる風の音に素直な想いを乗せたならせめて今だけはありのま…

月の裏側

「月の裏側」眩い月が夜に浮かぶのは君が今日も笑ってくれたから愛しい思いが残響のようにいつまでも胸を満たすから月の裏側で道に迷っていつまでも星に手を伸ばして月は何度も満ちてゆくのに静けさにぽつり独りきり真昼の青に透けてゆく月決して縮まること…