過糖ミルクティ

「過糖ミルクティ」 甘い言葉を溶かして溶かして今の自分を甘やかす 理屈と本音をかき混ぜかき混ぜくだらない枷を飲み干して 生温い夢に沈んで沈んで心地良さだけを味わって 愛しい理想を浮かべて浮かべて欲深い明日を満たしたい

余韻

「余韻」 レースで縁取る日記帳昨日の私を彩って色鉛筆のグラデーション曖昧な愛を慰めて 夢うつつの中思い出を手の平でまた再生してカメラで切り取る外側を思い出すこともなくなって 言葉に託した連想を並べ替えては見失なう確かな温度だけ信じた私の心に響…

空転

「空転」 晴れの日を待ちわびる砂時計が落ちるまで夕刻の哀愁に寄り掛かって息を吐く 水たまりを撫でる風窓の外の情景詩波紋ひとつ揺らすたびチョコレートが溶けてゆく 読みかけの本を閉じて机に放り出したきり溢れかけた停滞を今はまだ引き延ばして 明日の…

「扉」 積もり積もって心をうずめて奥底は息が持たなくて 遠くの光がぼんやり霞み視界はくらり崩れ出す ほんの小さな温もりだけが此処が今だと知らせてる 風が止むまで波が引くまでこの心をまだ閉じさせて

周回

「周回」 冷たい風が吹き抜ける度やけに後ろを振り返ってしまう期待はいつも形を持たずに徒に枯れ葉を巻き上げる どうして今も探しているのどんな幸せも過去になるのに愛しい温度を憶えていてもこの寂しさは埋まらないのに 重たい音色が軋む扉を閉じれないま…

紙吹雪

「紙吹雪」 何かになれそうな期待とか何かを失う不安とか図々しい感情を纏っては無理に手を伸ばしてしまうんだ ちっぽけな僕じゃ届かなくて思ったより距離は果てなくて勘違いを重ねた世迷言がもしもエールになったのなら きっと僕の存在は君の人生に降る紙吹…

星屑夜道

「星屑夜道」 道端の小石に躓くような暗がりの旅路に怯えてる身軽な荷物はやけに心をさらけ出してしまいそう 何処にも留まれないはやる気持ちが時計を回す大人になれない願いが情けなさを引きずってゆく 小さな星の灯を辿って地図にない未来を探してる仄暗い…

カクテル

「カクテル」 夜の街にゆらゆら揺れる憧れみたいな色の夢 優しい音に囲まれて彷徨ったままで居たい生温い風に誘われて時間を忘れてみたい 刹那の波にきらきら消える祈りみたいな僕の歌

まほうのうた

「まほうのうた」 まほうのうたを忘れないように光の途絶えた森の奥君が笑顔を忘れないようにまほうのうたを口ずさむ 音にゆらめく色彩を闇にきらめく感傷を奇跡みたいな一瞬は触れるだけで花開くから まほうのうたが届きますように扉を閉ざした部屋の中君の…

吹き溜まり

「吹き溜まり」 優しく在ろうとしていたらいつのまにか軽んじられていたこと 吹き溜まりに重なってゆく想いまだ君と歩いていたかった道

斜陽

「斜陽」 崩れ去ってゆく未来を夕焼け色に祈っている叶わない願いばかり募って終わらない夏に閉じ込められて

押し花

「押し花」君がくれた一輪の花本の中にぎゅっと押し込めて大切な栞にするんだいつか物語をひらく時まで

ゆめいろ

「ゆめいろ」夢が咲いたら星が舞ったら眩い花が煌めくなら炭酸が弾ける度に色が移ろい変わっては魔法みたいに綺麗に見えた君の笑顔が焼き付いて夜に落ちたら音が満ちたら藍色が君を照らすなら熱に揺れたら風に溶けたら夏の余韻に溺れたら

一片

「一片」上手く足が着かないんだ季節が混ざって迷い込んだ感情の名前が見つからなくてどうして雨は降り続いて千切った紙が風に散るように空中分解していく言葉ほんの揺らぎにまた崩れ出して何処にも辿り着けなくて

空想恋慕

「空想恋慕」お洋服のフリルもトートバッグの花柄も胸が高鳴るメロディも今日の私のラッキーカラーも紅茶に溶かすお砂糖も手帳に並べる約束も大好きなあなたの笑顔も多すぎることはないから空想で埋めた日々は流れて理想ばかりを募らせて変わりばえしない今…

アフタヌーンティー

「アフタヌーンティー」分からないままで良いと思った砂糖菓子で飾り立てた夢理屈で解けない魔法ならかかったことすら忘れてしまおう優しい歌だけ流したら都合良く今日に感謝して君のことだけ見ていたかった紅茶が冷めてしまうまで

積雪

「積雪」凍てつく心の上辺を滑って白々しく 降り積もる嘘踏み固めても足元掬っていつまでも 溶け残る後悔透明に流れ去ってくれたらきっとすぐに忘れられるのに冷たく世界を埋め尽くしていく今も色を失ったまま

はつゆめ

「はつゆめ」優しい音色で呼びかけたならやけに綺麗に笑って見せていくつの夜を越えてみても初めての道を歩んで見せて君がいることで救われるならあっさり迎えるハッピーエンド世界に知らない色があること何度でも気付かせてくれた幸せの形見つけ出したら微…

木漏れ日の囁き

「木漏れ日の囁き」光を、時に雫を溢して木漏れ日の囁きを聞く寡黙な君を教えて欲しい木陰から覗き込むように冷たい風に凍えても柔らかな陽に微睡んでも時計の針を回し終えても僕はずっとここに居るから眩い未来を空想したら懐かしい夢を浮かべたらその手を…

おやすみ3秒

「おやすみ3秒」君がきちんと寝支度をしておやすみなさいと元気に言っておやすみ3秒 夢の世界へ僕だけ夜に残されたまま明日の予定ばかり気にして今日を片付けられないままで眠る場所すら見つけられずに夜を迎えてしまったせいでやがて同じ夢を見れるかな眠れ…

余地

「余地」「いつか」も「どうせ」も空回りして僕の心は追い立てられて溢れそうな心の水面にやけに波紋が響くのは強く抱きしめてしまうなら小さなものしか守れないたくさんのことを願うほど流れ星には間に合わない時間も想いも目に見えない言葉は心に追いつか…

レイニー・ラブレター

「レイニー・ラブレター」突然の雨は洪水のように流れ込む愛も悲しみもそれぞれ色も手触りも違う目が眩むような熱量で傘をかざして受け止めた言葉誰かの心も響かせたなら共鳴するほど乱れてゆく音不協和音が波紋を広げて大好きが溢れ出した雨模様大好きがこ…

万華鏡

「万華鏡」夜を何度越えてみても変わらない明日に辿り着くそこに在ったはずの光を見つけたくて言葉の欠片に万華鏡をかざす繰り返す言葉の奥にある愛はきっといつまでも温かいから「いつか」の未来に出会う時まで信じた道へと歩きたい

行き止まり

「行き止まり」悲しみを前借りして泣くよりも遠い未来を歌えたらいいのに不器用な僕の視界には目の前の壁ばかり見えてる立ちこめる雲を遥か越えれば青空はいつもそこにあるのに心ばかりの懐中電灯どうかあなたの明日を照らして

夜明け

「夜明け」眠るようにまぶたを閉じて答えはまだ解けないまま独りぼっちのすきまからさみしさがこぼれ落ちたならすっぽりかぶった布団ごと君のこころを抱きしめたならきっとあたたかな陽のにおいにすこしだけ優しくなれるから夜明けの気配に耳を澄ます薄い光…

白の虹

言葉がぶつかるたびに 光がこぼれる青一つの空に 鮮やかな色を引いた幾つもの色を重ねて うっかり白に消える様な眩い光で架けた 虹を見ている

オハヨウを

朝日が熱くて目が痛い 虹色のにじみ 泣けてくるの? じりじり射抜く 鮮やかな陽を 避けるのはもう出来なくて夏が来る 真只中で それでもきっと優しい歌は 温度をなくして止まる心に 絶対零度の温もりをあげるそうやって また夢を見て 夢の熱さに耐えられなく…

ポケットティッシュ

柔らかさに擦り傷 ぶっきらぼうに拭えば 不器用な君の優しさが 涙を吸って溶けるの ○●○●○ 最近は星をつけて頂くと ブログを更新してないことに気付く △ゆっきーです。(すみません)先日久々に サークルのOBで集まりまして、 その時の流れで書いた 詩の供養…

sugar

コーヒーみたいに深い闇 金平糖の溶けた夜 甘いばかりの後味に ふわり湯気を吸いこみながら紅茶の鳴らす嘘ばかり 枕元から浸みる雪 降り積もる言葉の中で ささやくたびに消える白 ○●○●○ 珍しく1ヶ月で更新できたぞー! こんにちは△ゆっきーです。ところで私…

からふる

色とりどりの刻が 散らばってゆかないよう 紙切れに書き留めて 表題を添えたうた想いこそが大切で 出来事は二の次で 匂いに導かれては 焦りをまた刻むひびいつから風は届き 紙切れを吹き散らし 部屋を殺風景に 静めてしまっていたから空振るばかりの心 いつ…