2022-01-01から1年間の記事一覧

斜陽

「斜陽」 崩れ去ってゆく未来を夕焼け色に祈っている叶わない願いばかり募って終わらない夏に閉じ込められて

押し花

「押し花」君がくれた一輪の花本の中にぎゅっと押し込めて大切な栞にするんだいつか物語をひらく時まで

ゆめいろ

「ゆめいろ」夢が咲いたら星が舞ったら眩い花が煌めくなら炭酸が弾ける度に色が移ろい変わっては魔法みたいに綺麗に見えた君の笑顔が焼き付いて夜に落ちたら音が満ちたら藍色が君を照らすなら熱に揺れたら風に溶けたら夏の余韻に溺れたら

一片

「一片」上手く足が着かないんだ季節が混ざって迷い込んだ感情の名前が見つからなくてどうして雨は降り続いて千切った紙が風に散るように空中分解していく言葉ほんの揺らぎにまた崩れ出して何処にも辿り着けなくて

空想恋慕

「空想恋慕」お洋服のフリルもトートバッグの花柄も胸が高鳴るメロディも今日の私のラッキーカラーも紅茶に溶かすお砂糖も手帳に並べる約束も大好きなあなたの笑顔も多すぎることはないから空想で埋めた日々は流れて理想ばかりを募らせて変わりばえしない今…

アフタヌーンティー

「アフタヌーンティー」分からないままで良いと思った砂糖菓子で飾り立てた夢理屈で解けない魔法ならかかったことすら忘れてしまおう優しい歌だけ流したら都合良く今日に感謝して君のことだけ見ていたかった紅茶が冷めてしまうまで

積雪

「積雪」凍てつく心の上辺を滑って白々しく 降り積もる嘘踏み固めても足元掬っていつまでも 溶け残る後悔透明に流れ去ってくれたらきっとすぐに忘れられるのに冷たく世界を埋め尽くしていく今も色を失ったまま

はつゆめ

「はつゆめ」優しい音色で呼びかけたならやけに綺麗に笑って見せていくつの夜を越えてみても初めての道を歩んで見せて君がいることで救われるならあっさり迎えるハッピーエンド世界に知らない色があること何度でも気付かせてくれた幸せの形見つけ出したら微…