「空転」 晴れの日を待ちわびる砂時計が落ちるまで夕刻の哀愁に寄り掛かって息を吐く 水たまりを撫でる風窓の外の情景詩波紋ひとつ揺らすたびチョコレートが溶けてゆく 読みかけの本を閉じて机に放り出したきり溢れかけた停滞を今はまだ引き延ばして 明日の…
「扉」 積もり積もって心をうずめて奥底は息が持たなくて 遠くの光がぼんやり霞み視界はくらり崩れ出す ほんの小さな温もりだけが此処が今だと知らせてる 風が止むまで波が引くまでこの心をまだ閉じさせて
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