2023-11-27 周回 詩 「周回」 冷たい風が吹き抜ける度やけに後ろを振り返ってしまう期待はいつも形を持たずに徒に枯れ葉を巻き上げる どうして今も探しているのどんな幸せも過去になるのに愛しい温度を憶えていてもこの寂しさは埋まらないのに 重たい音色が軋む扉を閉じれないまま夜が明けたら朝の光は祝福のように君と同じ世界を包み込む どうして今も恋焦がれるのどんな幸せも降り積もるのに愛しい温度を思い返せば溢れるほど満たされるのに