木漏れ日の囁き

「木漏れ日の囁き」


光を、時に雫を溢して

木漏れ日の囁きを聞く

寡黙な君を教えて欲しい

木陰から覗き込むように


冷たい風に凍えても

柔らかな陽に微睡んでも

時計の針を回し終えても

僕はずっとここに居るから


眩い未来を空想したら

懐かしい夢を浮かべたら

その手を繋ぎ止められたら

君はきっとそこに居るから


光を、時に雫を辿って

木漏れ日の在処を探す

饒舌な君を語って欲しい

日向へと背伸びするように