余地

「余地」


「いつか」も「どうせ」も空回りして

僕の心は追い立てられて

溢れそうな心の水面に

やけに波紋が響くのは


強く抱きしめてしまうなら

小さなものしか守れない

たくさんのことを願うほど

流れ星には間に合わない


時間も想いも目に見えない

言葉は心に追いつかない

歩いてみても 止まってみても

行き先がまだ分からなくても


「好き」の輪郭が見えないほどに

かけがえがないと思うから

手を伸ばすことが僕の意志

君を呼ぶことが僕の意地