はつゆめ

「はつゆめ」


優しい音色で呼びかけたなら

やけに綺麗に笑って見せて

いくつの夜を越えてみても

初めての道を歩んで見せて


君がいることで救われるなら

あっさり迎えるハッピーエンド

世界に知らない色があること

何度でも気付かせてくれた


幸せの形見つけ出したら

微笑むだけで今日は奇跡だ

一緒に抱えてくれた気持ちは

どんな未来でも永遠だ


覚めることなく想い続けて

足跡はきっと消えないよ

届かなくても溢れているから

いつまでもそのままでいて

木漏れ日の囁き

「木漏れ日の囁き」


光を、時に雫を溢して

木漏れ日の囁きを聞く

寡黙な君を教えて欲しい

木陰から覗き込むように


冷たい風に凍えても

柔らかな陽に微睡んでも

時計の針を回し終えても

僕はずっとここに居るから


眩い未来を空想したら

懐かしい夢を浮かべたら

その手を繋ぎ止められたら

君はきっとそこに居るから


光を、時に雫を辿って

木漏れ日の在処を探す

饒舌な君を語って欲しい

日向へと背伸びするように

おやすみ3秒

「おやすみ3秒」


君がきちんと寝支度をして

おやすみなさいと元気に言って

おやすみ3秒 夢の世界へ

僕だけ夜に残されたまま


明日の予定ばかり気にして

今日を片付けられないままで

眠る場所すら見つけられずに

夜を迎えてしまったせいで


やがて同じ夢を見れるかな

眠れないまま朝を待つのかな

朝になったら君が目覚めて

なんてことない明日が来るのかな


眠った君も 眠れぬ僕も

確かに同じ夜を生きてる

どうか君の見る夢の世界が

幸せで満ち溢れますように

余地

「余地」


「いつか」も「どうせ」も空回りして

僕の心は追い立てられて

溢れそうな心の水面に

やけに波紋が響くのは


強く抱きしめてしまうなら

小さなものしか守れない

たくさんのことを願うほど

流れ星には間に合わない


時間も想いも目に見えない

言葉は心に追いつかない

歩いてみても 止まってみても

行き先がまだ分からなくても


「好き」の輪郭が見えないほどに

かけがえがないと思うから

手を伸ばすことが僕の意志

君を呼ぶことが僕の意地

レイニー・ラブレター

「レイニー・ラブレター」


突然の雨は洪水のように

流れ込む愛も悲しみも

それぞれ色も手触りも違う

目が眩むような熱量で


傘をかざして受け止めた言葉

誰かの心も響かせたなら

共鳴するほど乱れてゆく音

不協和音が波紋を広げて


大好きが溢れ出した雨模様

大好きがこんなにも切実に

見えない時を辿る度に気付く

大好きが心を埋め尽くして


雨に溶け出してゆく愛の歌

君に届けたい胸の煌めき

君の笑顔がずっと大好きで

君の未来を願っていたくて